一宮市のよしむら動物病院は求人募集中です -動物看護師を募集中- お問合せ・・・0586-62-8021

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診療案内

ウサギの診療と予防


ウサギの大切な特徴

草食動物

 ウサギは、完全な草食動物です。
 ペレット中心の食事では、繊維質が足りないために胃や腸の動きが悪くなったり、炎症をおこしやすくなります。また、咀嚼する回数が不足するために不正咬合の原因にもなります。
 牧草中心で、ペレットと野菜を副食とした食生活がオススメ。干し草は1日中食べられるようにしっかりと与えましょう。そして、副食としてペレットは1日2回、決まった量をあげるようにします。水は、常に新鮮な水を飲めるようにしておきます。
 炭水化物は重度の腸炎や肥満の原因になりますので、なるべくあげない方がいいと思います。また、単糖類や二糖を多く含む食べ物も避けましょう。
 ※炭水化物の多い食べ物・・・バナナ、サツマイモ、トウモロコシ、えん麦、パン、小麦、ジャガイモ、市販のおやつ(主成分は小麦)。
 ※単糖類・二糖類の多い食べ物・・・果物、ハチミツ、砂糖、水飴。

暑さに弱い

 
 かかりつけに定期的に診てもらう健康状態のチェックはとても重要です。様々な検査結果の積み重ねは、もしも病気になった時や、なりかけた時にとても役立ちます。7歳を過ぎたら、年に2回は行うようにしましょう。
暑さに極端に弱い動物なので、夏はエアコンを常につけていられる環境が必要です。
 湿度がこもるような換気不全もよくありません。呼吸器感染や皮膚病の原因になったり、干し草の雑菌や真菌の繁殖する場合があります。
 ウサギが快適に過ごせる温度は15~23℃くらいです。
 ストレスと痛みに弱い
 ストレスにより腸炎をおこすことがあります。なるべく日常的に排除できるようなストレスは取り除いてあげましょう。

化膿すると治療は長期化

 ウサギが作り出す膿は、クリームチーズのように固く、腫瘍のようなしこりになります。表面上の化膿は治っても、皮膚の下の組織に菌が残っていて増殖し、膿瘍となります。パスツレラという抗生物質の効果が効きづらい細菌による増殖によっておこるため、完治が難しく、治療は長期化します。外科手術と内科治療の併用により維持します。

縄張り意識が強い

 
 ウサギは縄張り意識が強く、ウサギ同士が接触すると喧嘩することが多いです。オス同士を同居させると喧嘩がたえません。2頭以上飼育する場合には、別々のケージがおける環境かどうかをしっかりと確かめてから飼育をはじめてください。
 単独飼育であっても、強い縄張り意識のため、おしっこをまき散らしたり、マウンティング、スタッピング、飼い主に対しての攻撃性の増大などの、縄張りを誇示する行動がみられることがあります。このような場合には、去勢手術が有効です。

骨が薄く、骨折しやすい

ウサギは数メートルを全力で走ることに特化した体型のため、後ろ足の筋肉が発達し、骨は薄く軽くできています。そのため、暴れるウサギを無理に保定すると、骨折したりすることがあります。ですから、ウサギの診察は、そのウサギさんの性格によって診察台、だっこした状態、床にすわったまま診察したりしますので、よろしくお願いします。
 日頃から、だっこや爪切りができるように慣らしていただくと、診察のとき、ウサギさんに必要以上にストレスをかけないですみます。
 

 
 

メスのウサギには早期の避妊手術を受けさせましょう!
ウサギの避妊手術がなぜ必要なのか?

子宮と乳腺の病気がものすごく多い

 動物は、妊娠していないときは、女性ホルモンのうちエストロジェンというホルモンが優位になり、妊娠しているときはプロジェステロンというホルモンが優位になります。
野生では、この2つのホルモンが交互に活発になりますが、ペットのうさぎでは妊娠する機会がないので、エス トロジェンが常に優位になっています。この不自然なホルモンバランスによって、子宮や乳腺に病気が引き起こされます。
 子宮の病気としては、子宮内膜過形成、子宮腺腫、子宮腺がん、子宮筋腫、子宮水腫などがあります。
 飼い主の方が気づく症状として最も多いのは、血尿です。そのほか、おなかが大きい、食欲が低下しているなどですが、無症状の場合も多いです。うさぎの子宮の病気は、犬や猫に比べても、かなり高い頻度で発生します。
 3才以上のうさぎの50%以上が、5才以上のうさぎの80%以上が、子宮に何らかの病変を持っていると報告されています。実際に、症状が全くない3才以上のウサギに、画像診断をした場合、9割以上の子宮に問題がありました。そのため、症状がまったくなくても、予防的に避妊手術することが重要になってきます。 
乳腺の病気の予防
 乳腺の病気としては、乳腺のう胞、感染性乳腺炎、乳腺がんなどがあります。いずれも、卵巣から分泌されるホルモンの不均衡が原因であることが多いです。
 初期の乳腺のう胞、乳腺の腫脹は避妊手術をおこなうことで治りますが、大型の乳腺のう胞や乳腺がんは、手術をして切除する必要があります。

偽妊娠の予防

避妊手術をしないことによるホルモン異常に起因する症状としては、偽妊娠があります。
 偽妊娠は、肉垂の毛をむしる、巣作り行動、乳汁の分泌などが見られ、通常は2週間程度で終わります。
 また、ホルモン異常によって精神的に不安定になり、攻撃性の増加などがみられることもあります。

出産の予防

 かわいいペットの子供が欲しい方は、避妊手術する必要はないのですが、ウサギは1年中繁殖することが可能で、年に5~6回ほど妊娠と出産を繰り返すことがあります。
 そして、交尾刺激によって排卵するので、一度交尾するとかなり高い確率で妊娠します。
 

以上のような問題が多く見られるため、生後半年ほどで避妊手術(子宮卵巣摘出術)をすることをおすすめします。


ウサギの避妊手術

ウサギの避妊手術の時期

生後6ヶ月前後が理想です。できれば1才までに手術をうけさせましょう。それ以降は、子宮疾患の合併症により術後の回復が長引いたり、腹腔内の脂肪の量が多くなり、手術時の傷の大きさが大きくなる傾向があります。近年、薬剤や医療器具の進歩によりウサギの麻酔の安全性は格段に高くなっていますが、手術時間短縮や術後の回復を早くするためにも、皮下脂肪が多くなる前の早い時期での避妊手術をお勧めします。

ウサギの避妊手術後の注意点

手術後は、繁殖に対するストレスがなくなり、基礎代謝が下がりますので、体重が増えやすくなります。
ペレットや生野菜を与える量を少し減らして、体重管理に気をつけてください。
 また、ホルモンストレスが少なくなるため、攻撃性が少なくなり飼いやすくなることが多いです。また、偽妊娠を繰り返すこともなくなります。